医療と防災の
ヒトづくり×モノづくりプロジェクトProject

【動く災害対策本部】被災地最前線で自立型・多用途の拠点をつくる災害支援車両

2026.06.19

動く災害対策本部の外観(走行時)

2024年1月に発生した能登半島地震。その支援に参加した弊社の社員は、車中泊生活をしながら活動しました。その経験から、私たちは多くの課題と学びを得ました。電気が制限され、空調やトイレも使用できない空間で過ごすことの難しさを経験したからこそ、「支援者が安心して活動に集中でき、心身を休められる拠点を自らつくる」というコンセプトで開発した災害支援車両です。

中型車両の機動性を活かして被災地へ即座に移動し、到着後に車体を拡幅することで、約14畳(23㎡)の広い室内空間を確保することができます。

自立的な生活環境を支える充実の車載装備

外部のインフラに依存せず、長期間にわたって電気・水・通信・衛生環境を維持できる装備を整えています。

1.独自のエネルギーシステム

ソーラーパネルルーフトップに1,500Wの出力で発電可能なソーラーパネルを設置
ディーゼル発電機燃料タンク満タンで約73時間連続稼働
走行充電器車両のオルタネーターで発電した電気を蓄電池に充電可能
大容量蓄電池8kWhの蓄電池を搭載し、ソーラーパネル、ディーゼル発電機、走行充電機の3つの方法で充電可能

電気系統図

動く災害対策本部の電気系統図

2.快適な生活インフラと通信環境

水道(温水対応)100Lのタンクに貯留した浄水を使用。温水も使用可能
燃焼式トイレLPガスを燃料として排泄物を完全に焼却処理。衛生的なトイレ環境を確保
冷暖房(エアコン・FFヒーター)エアコンは蓄電池の電気、FFヒーターは軽油で稼働。エンジン停止時でも静かに冷暖房を使用でき、夜間の良質な睡眠確保に貢献
衛星通信(スターリンク)スターリンクのアンテナ等を装備し高速インターネット接続を確保。災害時でも情報収集・伝達が可能

車載装備

動く災害対策本部の車内装備

主要スペック

項目仕様
車種日野レンジャー
必要免許中型普通免許
乗車定員3人乗り(走行時)
駆動方式四輪駆動
燃料軽油(燃料タンク容量 300L)
動く災害対策本部の後方

災害時の3つの活用イメージ

室内レイアウトを変更することで、状況に応じた多様な用途に対応します。

① ミーティング・情報共有を行う災害支援活動の拠点

災害支援の拠点(ミーティング・情報共有)

支援チームの活動拠点として、打合せや休憩に活用する際のレイアウト。
スターリンク、50インチの大型モニター、壁面ホワイトボードなどの装備を駆使して、現場の状況や活動進捗などの最新情報をチーム内で綿密に共有・可視化できます。

② 災害支援メンバーの居住・宿泊スペース

災害支援メンバーの居住・宿泊スペース

被災地に入った支援メンバーがしっかりと体を休め、次の活動に備えるための快適な宿泊スペースとしてのレイアウト。
簡易ベッドなどを配置し、電気、空調、水道、トイレが完備された衛生的な空間で、持続的な支援活動をサポートします。

③ 医療的ケアが必要な方とご家族の避難シェルター

 医療的ケアが必要な方とご家族の避難シェルター

災害時に医療的ケアが必要な患者様とそのご家族を一時的に収容するためのレイアウト。
発電設備と大容量蓄電池により、停電時でも医療機器や空調設備を使い続けられます。プライバシーが確保された空間で、ご家族と一緒に安心して過ごせるため、避難生活の不安を和らげます。

これから発生する様々な災害でこの車両を活用し、多様なニーズに応えられる持続可能な支援活動を行っていければと考えております。

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